2008年03月13日

まなざしが語るもの【SHELTER dogs】

表紙をはじめて見た時、しばらく動けなかったよ。

なにかを訴えたいのだが
そんな気力すらも残っていないような、
哀しさだけを浮かべた表情に愕然とした。

なぜこんな瞳をしているのか。
なぜあきらめきったような表情をしているのか。

アメリカで、収容所に身をよせている犬達のポートレート集なのだ。

shelter dogs1.jpg

著:Traer Scott
出版社:Merrell Publishers Limited
http://www.merrellpublishers.com/

shelter dogs2.jpg

セピア調のモノトーンで、ていねいに撮られた写真が
よけいに哀しみの本質をとらえている。

犬ではなく人間のポートレートをを見ているような錯覚をおぼえるほど
頁を繰るたびに胸がしめつけられる1冊。

どんな経緯があって収容所へ来ることになったのか彼らは語らない。
深く、とても深く傷ついていることだけをまなざしが語っている。

shelter dogs3.jpg

もう誰も、なにも、信じない。

巻末に、1頭ずつのプロフィールが載っている。
新しい里親にめぐりあえた犬、
収容所がわが家となった犬など、さまざまだ。

愛しき四つ足たち。
すばらしい可能性をたくさん持っている四つ足たち。

彼らに
こんな表情をさせないよう、
こんな境遇で暮らすことにならないよう
もう一度、飼い主としての責任をかえりみたい。

もしできることがあるのなら、
たとえ小さなことでも、ひとつずつ。
posted by おふみ at 11:38| Comment(0) | 写真集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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