2005年10月07日

チャペック大好き!【ダーシェンカ あるいは子犬の生活】

世界でいちばん有名なワイヤーヘアードフォックステリアの子犬「ダーシェンカ」。
手元にあるのは1936年版カレル・タイゲ版ブックデザインのものだ。

チェコの国民的作家カレル・チャペックさんのユーモアとウィットあふれる文章で綴られる、いたずら三昧の子犬の生活。その面白さ、ちょいと引用させていただくと・・・

『・・・(略)ダーシェンカがちゃんと歩こうと靴をはいたとき、(いや、実際に靴をはいたわけではなく、腕まくりをしたわけだが)(正確に言えば腕まくりをしたわけでもなく、何というか、手につばをしたのであるが)(おわかりと思うが、もちろんダーシェンカは手につばをすることはできないし、たとえできたとしても、手のひらがとても小さかったので、つばはあたらなかっただろう)要するにダーシェンカが歩く練習に本気で取りかかったとき、おかあさんのあと足から前足までころがっていくのに、半日もかかってしまった。
そのうえ、途中で3度もおっぱいを飲んで、2度もぐっすり眠った。寝ることと食べることは、教わらなくても生まれたときからできたので、一日中熱心に繰り返していた。誰も見ていない夜も、たぶん昼間と同じように一心に眠っていただろう。それほど勤勉な子犬だったのだ。(略)・・・』
:保川亜矢子訳/SEG出版

まるで人間の娘に接するよう愛犬を見守るチャペックさん。
この本のもうひとつの大きな魅力は、著者が描いた数々のダーシェンカのイラスト。
これぞ子犬の生態と行動!とでもいうべき姿がシンプルな線でたどられている。
本の端々から幸せがこぼれおちてくるよ。

capek dasenka.JPG

『ダーシェンカや、人間とお前を結んでいるのは、血よりもずっと不思議でやさしい何かなんだよ。その何かっていうのは、信頼と愛なんだ』


posted by おふみ at 11:58| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説・エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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