2007年01月18日

ほんものの絵【風のふくまま】松田正平画文集

ものすごく単純な線と形なのに
犬以外のなにものでもない。

あっさりみえる色の中に、
力と命がしずかに、でもたしかにみなぎっている。

誰もが記憶の底にすりこまれている
どこかなつかしい日本犬の顔。

キャンバスの絵肌がじつにいいねぇ。
でも絵のたたずまいはすごく普通なの。
見る人にドーダコノヤロ的なプレッシャーを与えない
さらっと洒落た油絵を描いたのは、松田正平さん。

松田正平さんは、ほんとうの、ほんものの画家。
ただひたすら、ひたむきに絵と向き合った人。
薔薇の静物画や、風景画を多く描いているけど
愛犬を描いた数枚もこの画文集に納められている。

matsuda syohei.jpg

求龍堂 http://www.kyuryudo.co.jp/

松田正平さんの絵にはじめて会ったのは
洲之内徹の美術随想『きまぐれ美術館』シリーズ。
口絵に載っていた薔薇の絵も
重っ苦しい印象とはまるで縁遠いふわりと明るい、洒落た絵だった。

気楽なスケッチのような軽さがあるのに
これ以上省略したらカタチそのものが成立しなくなる
ぎりぎりの線で描かれた薔薇の美しいこと。
日本人なのに、湿っぽさがないんだよね。
あぁ、いいなぁ、正平さん。

いつか、ぜひ、欲しい。
家に1枚、正平さんのほんものの油絵をかけたい。
posted by おふみ at 17:12| Comment(0) | 画集・作品集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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