2012年03月23日

牛の長い長い一日



たちの悪い冗談なんぞ書きやがって、と驚かれた方も多いと思う。

驚かせてモ〜しわけない。

だれか嘘だといってくれ。
悪い夢だといってくれ。

そんな思いが今でも頭の中をうずまき、現実感のまるでなかった1週間。
いったい牛になにが起きたのか、経過だけでも記しておく。





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3月15日 木曜日
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9:00   ナースともども休みだったのでのんびり起床。
     牛熊つれてゆっくりロング散歩にでかける。

11:00  帰宅後、2頭ブラッシング。

13:00   牛熊おそめの朝ごはん。
     お腹の調子もふつうで、いつもどおりの量で手作り。
     食後すぐに牛が「ヒャン」と小さく啼く。  
     なにか喉にでも詰まらせたかとも思ったが
     変わった様子は見られなかった。

14:00   土間で休んでいた牛、いつもより落ちつきなく
     身の置き所をさがすようにうろうろ。
     息づかいも荒くなってくる。

15:00   ますます落ちつかず、苦しそうな様子。  
     お腹も張って固め、肋も膨らんでいる感じ。  
     動悸も早鐘のよう、胃捻転を疑いすぐにかかりつけ医を受診。
     
15:30   だんだんお腹が膨らんできているので
     口からチューブを入れガス抜き処置。  
     レントゲンでは明らかな捻転は見られないが
     胃はガスでかなり膨らんでいる。
     
     ただしガスそのものもめちゃ多い量でもなく
     開腹オペに積極的に踏み切るか、
     ガス抜き処置と投薬で乗りきるか、
     かかりつけ医と相談しながら、牛の様子を見る。

     一時、ショック状態になり呼びかけに反応しなくなる。
     ステロイドを急速投与、意識もどる。

     都合3回のチューブによるガス抜きをし、  
     わずかだが落ちついてきたので、  
     胃散を抑える薬を注射、あわせてガスを抑える内服薬をもらう。

19:00   処置と痛みでぐったりの牛と帰宅。

     強い痛みや不快感は続いているようで
     休みたくても休めず、疲労の色が濃くなっていく牛。

23:00   落ちつくと思えた状態も、だんだん下降していく。
     肋、腹部があきらかにまた膨らんできたので
     かかりつけ医に連絡後、
     夜間救急対応してくれる設備とマンパワーのある動物病院へ
     牛を連れて行く。

     車の中でもどんどん状態が落ち悪くなっていく牛。

23:30   病院到着。
     すぐ診察、レントゲンでは胃の入口付近に捻転の初期と疑われる
     箇所があるが捻転にはなっていない。

     だが昼間よりもガス画像は鮮明、しかも胃は膨れてボールのよう。
     胃拡張が長く続くのもダメージが大きく危険なので
     内視鏡で胃の内部を確認しながらまずガスをしっかり抜き、   
     胃洗浄することに。


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3月16日 金曜日
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0:10   真夜中過ぎ、K子先生も駆けつけてくれる。

2:00   内視鏡の処置が終わる。 
     食残さもすべて出され、ガスも抜け、
     胃の入り口から出口まで何もないことを確認。
     胃拡張が長引いたためか、胃の内部は荒れて炎症をおこし
     ところどころ出血箇所も見られた。
 
     麻酔からの覚醒は医師にまかせ、
     スリムなお腹にもどった牛をそのまま入院で預ける。
     お疲れさん、ゆっくり休んでと声をかけ、
     K子先生と3人、ひとまずほっとして病院をあとにする。

2:30  帰宅し、一日に2度長い留守番をしてくれた熊の労をねぎらう。

5:15   起床、熊の散歩にでかける。

6:30   牛が胃捻転を起こし急変したと病院から連絡が入る。

     すぐに捻転修復のオペが必要なこと、
     血小板が極度に減っていて血が止まりにくくなっているため 
     非常にシビア、ハイリスクなオペになるであろうこと、
     緊急の輸血も必要なので熊を連れてきてほしい旨つげられ
     病院へ急ぎ向かう。 

6:50   病院到着時、牛はすでに自発呼吸ができず挿管されていた。
     一刻をあらそうため、すぐ熊から200cc採血、
     牛の捻転修復オペにはいる。

7:30   熊の血液を急速投与。
     オペ中に心停止、心臓を直接マッサージし
     蘇生をこころみるも、牛還らず。

8:30   エンジェルケアを施してもらった牛と対面。

     内視鏡処置からの覚醒も時間がかかったこと、
     覚醒後も落ちつかない様子で状態がよくなかったこと。

     胃拡張・捻転による生体ストレスとダメージが大きく
     おそらく急性DICとなり 血小板が減少。
     胃の内部だけでなく、腹腔内にもかなり出血があり
     あちこちの血管を傷つけていたであろうことを聞く。

     夜間早朝の救急にもかかわらず
     手を尽くしていただいた礼をのべ、ふたたび病院をあとにする。

9:30  牛、無言の帰宅。


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長い長い、しんどい一日がやっと終わったね。

おかえりメイビー。

おつかれロージー。
 


posted by おふみ at 16:31| Comment(7) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そうだったんだ・・・。

苦しかったね、みんな。

Posted by 宝 at 2012年03月24日 08:42
●宝さん

ワンズとの時間、どうかたいせつに・・・
Posted by おふみ at 2012年03月24日 21:31
なんてこと・・・、突然すぎます・・・。
Posted by 海ねこ at 2012年03月24日 22:02
辛い二日間でしたね・・・・
かりんもなくなる一年前DICになり、
獣医さんにかかっていたら死んでいたところ
元旦那(また旦那?)が治しました。

どのような病気で逝くか、なぜかをかんがえず、
前向きに今までの時間を思い出に
ロージーちゃんとのこれからの幸せな生活を
ただただお祈りしています。

Posted by かりぴょんまま at 2012年03月24日 22:07
もっと何か言えたら良かったのに、あまりにも驚いて、言葉を失ってしまって失礼しました。
その渦中にあったお気持ちを思いますと、どうしても言葉を見つけられず、胸が痛いです。おふみさん姉妹はもっともっともーっともーっと、私たちに想像ができないぐらい、きっとお辛いことでしょう。
昨夜、何度も何度も読み返しました。お辛いときに経過を記録なさったことは、ほかの方のためにも、おふみさんご姉妹、そして、牛さんのためにも良かったのだろうと思います。牛さんが、そして、おふみさんたちが(誰にとっても)時間が無限でないこと、命の限りがあること、そして、限りがあるから輝きもあることを教えてくださったのを忘れず生きていきたいです。しかと胸に刻みます。
Posted by 海ねこ at 2012年03月25日 10:36
●かりぴょんままさん

ぼんやりしているシスターズを
日常にもどしてくれているのがロージーです。

朝起きたら顔を洗い、
散歩にでかけ、
腹が減ったらメシを食らう。

傍らで「希望を照射」してくれています。

かりん嬢、牛となかよくしてくれますように。


Posted by おふみ at 2012年03月25日 21:07
●海ねこさん

ごぶさたしております。
お悔やみありがとうございます。

こんな時だからなのか、ブログをやっていることの良し悪しを
あらためて考えるきっかけになりました。

心のままに過ごそうと思っています。
めちゃめちゃ悪あがきしながら。

Posted by おふみ at 2012年03月25日 21:21
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