2011年04月18日

飼い主のこころに響く『天声人語』




朝日新聞4月15日に掲載された『天声人語』を
asahi.comより転載。


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亡き主人を迎えに渋谷駅に通う秋田犬の悲話を、
「いとしや老犬物語」と伝えたのは手前みそながら本紙だった。

昭和の初め、忠犬ハチ公の誕生だ。
死因は寄生虫とされるが、がんも患っていたという。
精勤10年。病身の忠誠はこの動物の才を語る。

生前に銅像が建ったハチほどではないが、
この震災でも「奇跡の犬」が生まれた。
沖に流された屋根の上から、3週間ぶりに救われたバン。
飼い主と再会し、ちぎれんばかりに尻尾を振る姿に、
「家族の絆」を思った。

何匹、何頭が津波にのまれただろう。

人の生死と同列には語れないけれど、ともに生きた何人目かの家族である。
愛犬を助けに戻って濁流に消えた人、家畜の世話のために避難を拒む人もいる。

やせこけ、放射能の中をさまよう犬や牛馬の姿に、
啄木が詠んだ光景の貴さをかみしめる。

〈路傍(みちばた)に犬ながながとあくびしぬわれも真似(まね)しぬうらやましさに〉。
屈託のない犬と、あやかりたいと眺める歌人。
今にしてみれば、夢のような退屈である

生かされたペットには、仕事がある。

愛する人の不在は埋められないが、小さな命は生きがいとなる。
無垢(むく)に和み、食べさせ寝かせ、
頼られることを支えに、再生への長旅に踏み出す方もおられよう

「あなたは一人じゃない」といった励ましが、
世界中から寄せられている。
絶望の闇を抜け、この言葉の深さを誰かと確かめ合う日々が、
被災者に訪れることを願う。

その時あなたに寄り添うのは、一人ではなく一匹かもしれない。


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文中に『〜人の生死と同列には語れないけれど、云々〜』とあるが
これって一般論なんだろうな。

自分にはあてはまらず。
だって2本だろうが4本だろうが脚の数なんて関係ないもの、同じ命だもの。









posted by おふみ at 10:52| Comment(0) | ピックアップニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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