2010年03月16日

愛のカタチはさまざま【まっくろけの まよなかネコよ おはいり】



犬のジョン・ブラウンは
ローズおばあさんとふたりきりで仲むつまじく暮らしていた。

ジョン・ブラウンはローズおばあさんが、
ローズおばあさんはジョン・ブラウンが愛しくて
おたがい一緒にいられればなにもいらない、
そう思うのだった。

そんなふたりの前に
ある日まっくろなネコが姿をあらわした。
ローズおばあさんは
そのネコになにかとやさしく世話を焼く。

ジョン・ブラウンは気に入らない。
自分というものがいるのに
なぜそんなことをするのだろう。

ふたりだけでずっと幸せに暮らしてきたのに。

なんとかして
ネコに向いているローズおばあさんの気持ちを
自分に向けてさせなくては。

そのためなら
どんなことだってしてやる。

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作:J・ワグナー
絵:R・ブルックス
訳:大岡 信
出版社:岩波書店
http://www.iwanami.co.jp/index.html


これはほんとうに絵本なんだろうか。
読みすすむうちに
犬は犬の、ネコはネコの姿に見えなくなったよ。

あまりに深く、ひたむきな心をもつ犬。

ていねいに描かれ淡く着彩されたペン画は
しっとりと落ち着いた端正な雰囲気を持っているんだけど
それがかえって、激しい心模様をあぶりだしてる。

犬の行動ばかりを責められない。
でもほめられる行動ではない。

3人はその後どうなったのか。
読む人の想像力にまかされた、愛のカタチ。


posted by おふみ at 11:42| Comment(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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